tryしない医学記録

114回医師国家試験受験者が電子書籍・デジモノ・勉強について書きたいことを書くブログ

令和2年度からの初期臨床研修制度について思うこと

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ブログを書こう!と思っていたら5月が終わっていました。

びっくりするほど終了のスピードが早いです。残り初期研修11/12。


今日は今年度から変わった臨床研修制度について紹介して、自分の思うところを適当に書き連ねるのが目的です。

今年度からの初期臨床研修制度

わかりやすく書いてくれている厚労省の資料がこちら

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https://www.m3.com/news/iryoishin/573725


これだけ見ると去年と選択できる期間一緒じゃね?とか思ったりしますが、それはあくまで表のからくりで選択必修の期間は去年までは病院によりました。

ので実質的には去年より必修でやらんとならんことが増えた、という印象です。

去年までのやつとそれより一世代まえのやつの中間に当たる感じですね。


しかも
今年から一般外来研修4週間が追加だって。うちの研修担当の先生曰くこれが曲者で午後だけ外来だったらそれは1日カウントではなく半日カウントになるらしく、配分がエクストリーム難しいらしい。


総合診療があるところはまわりだとそこをこれに当ててるみたいだけど周りだけかな?よくわからん。





あと去年に比べての変化としてGETしないといけない症例が増えました。
去年は30くらい?だったらしいけど今年は症候・疾病、病態あわせて55個GETしないといけない。
ちなみに全病院で必須かどうかわからんけど、その55個病歴要約というかレポートを出さなあかんと


でそれをEPOCさんと呼ばれる内科でいうJ-oslerみたいなやつに登録するって感じ。


まぁそんなのが概要です。


個人的な感想

増やしてなんになるの?


が率直な感想です。


どうやって考えたのかそういう過程の文章を読んでいないので詳しいところよくわかりませんが、4週の必修科を増やしたところでその4週で実際どれほど得られますか???

っていう感じです。


厚労省様の考えは知りませんが、とりあえず回っとけばジェネラリストやん!とりあえず全部まわっとこ!と思ってる風にしか思えません。

4weekでも回れば誰でもジェネラリストになれるとか、もしそんなこと考えているのであれば頭お花畑かな?って思います


初期研修2ヶ月たって、かわる節目となったりならなかったりですが、4週じゃあ個人的には得られるものはなんとなく少ないように思えます。


せめて2ヶ月はなー、ないとなーその科の本質はわからないんじゃないかなーというのが個人的な考え。

4週だと、はいはいこの科そんな感じねー

エンジン温まってきたわー ってところでチェンジ!という感じが続くような印象です。



ので、本当にその科の本質、その科の特性を把握するのであれば最低限2ヶ月は必要なんじゃないかなと思います。




一方で2ヶ月研修経って思うのは、さぁその科での研修がはじまった!がんばりますわー


ってなるとして、はたしてその科の研修中に何を学ぶべきなのか?



ってところです。



これずっと考えているんですが自分ははっきりとした答えが出ていません。

個人的な暫定回答としては将来自分の科に配属となったとき回ってる科の先生にコンサルだしたとき、コンサル前にどこまでやっていてほしいとか、
もしくは科が決まったとき今のローテ科の疾患も治療中の患者さんに対して非専門医としてどんな治療をしてどうしたら専門の人に紹介すべきかの線引きを教えてもらう

ってのが一番いいのかなーと思ったりするんですが、これ科が決まってないとどうしようもないのよね。


だから全員が全員当てはまるわけでもないしなんだかなぁと思うところです。




なにかしら個人的な答えがある方いましたら参考にしたいので教えていただきたいです。




それがないと患者診てーカルテ書いてー、プレゼンしてー、レポート書いてー、で4週なんて秒で終わります。マジで秒で終わる気がします。


目的もなくとりあえず回ったからOKなんてことは無い気がするので、ここらへん目的意識はなにかしらもったほうがいいのかなと思うところ。





つらつらと書きましたが、文章がいつものようにフラフラしているので一旦まとめますと

個人的意見として
・4週だと多分その科の特性を知るには足りないんじゃね?
→2ヶ月は必要じゃね

・その科でなに学ぶのが一番妥当かわからなくね?
→一番は現場の声?こうやってコンサルしてくれたら嬉しいよを聞くことじゃね?わからないから誰か教えて



って感じです。うーん、中身が薄い...




自分のローテの運用方法

で、自分がどうローテ組むのかって話ですが、


基本的は内科になることはほぼほぼ確定路線ですので、とりあえずJ-oslerの症例あつめるために必要な科を回る、自分の将来の科に必要そうな科を回る、必須の科を消化

が終了したらあとは選択は全て行きたい科にぶっぱ

ですね。


4weekごときでその科の真髄に触れられるほど勉強できる!なんてことはできないし、できるような人間でないと思ってますので、

今後必要になるであろう知識だけ各科ピックアップしておいてそれだけ確認、
これは今はわからんけど行ってみたらなにか知見が得られるかもーなんて希望的な科は回らないようにして

絶対必要なものだけ回り、あとはぶっぱしか考えられません。


今後必要そうだからってところもどこで線引きをするかは難しいところです。


基本的は絶対必要やねってところ以外は選ぶ予定は今の所ありません。



そうでもしないと(個人的には)無駄(と思ってる)必須科が多くなってしまったカリキュラムの特性上、中途半端な状態で3年目を迎えてしまう可能性は非常に高いです。


断捨離ですね。断捨離。 必要なものだけ選ぶスタンスでいこうと思っています。



色々経験してジェネラルになろうな!って国とか内科専門医とかそんなメッセージを感じ取れますが、それができたら苦労しないぜ...と思います。


まずは自分の中でこれだけは!を決めてその外堀を埋めていくのが最善かなというのが今のところの自分の思いです。はっきりいってお上の考えとできる範囲で真逆のことをしているわけですが、理想より現実ですから。

なぁなぁになる4weekより身に絶対なる科数ヶ月のほうがいいような気がします。



あくまで自分の考えですけどね。




以上、思うところを適当に話したところでした。



病院によっては選択できる科目は少ない病院もあるでしょう。


自分はまず最低限救急対応ができて、あとは自分の今後に必要なものだけ回収できればいいと思っているクチなので相容れない感じはするかもしれません。

あくまでn=1のサンプルとしてお考えください。



では6月にまた新しい記事でお会いしましょう。